今まであまり歴史に興味がなかったんだけど、
歴史小説を読んでみようかなと考えてる方がおられましたら、ちょっと眺めてってください(笑)
歴史マニア(←自称)が、歴史の初心者さんにおすすめする歴史小説を5つ紹介します。
気軽に読めて、もちろんおもしろい小説です。
「酔って候」
司馬遼太郎の歴史小説。時代は幕末です。
歴史上の人物が知りたい、
幕末の人物が知りたい、
という方にはおすすめです。
この歴史小説は、4部作になっていて、4人の人物を取り扱っています。
歴史小説でも人気の高い幕末のという時代なんですけど、
扱っている人物が、いわゆる「幕末の志士」ではなく、「幕末の殿様」なんです。
- 山内 容堂(土佐藩)
- 島津 久光(薩摩藩)
- 伊達 宗城(宇和島藩)
- 鍋島 閑叟(佐賀藩)
の4人の短編が1冊に詰まっています。
言うならば、1冊で幕末の重要人物4人を読めるという、歴史の初心者さんにはうってつけの歴史小説です。
短い歴史小説ですからさくっと読めて、おもしろい本ですよ。
ちなみに、この「酔って候」という名称ですが、
柳ジョージの楽曲「酔って候」だったり、
高知県の日本酒「酔って候」に使われたりしています。
「島津義弘-関ヶ原・敵中突破の豪勇」
加野厚志の歴史小説。時代は戦国時代です。
戦国武将や人物の名前がそのまま本の題名になることは多々あります。
織田信長、徳川家康、毛利元就、なり、
人名をそのまま本にしている歴史小説は、その人物の生涯を物語の中心においているんですけど、
そんな小説の中で、この「島津義弘」はかなりおもしろい歴史小説だと思います。
個人的には、この人物だけで大河ドラマの主人公にしても良いような、
ドラマティック、激動の人生を送った武将です。
薩摩藩内の動乱、南九州の覇権争い、九州の争乱、朝鮮半島、そしてクライマックスの関ヶ原という戦に明け暮れた人生。
読んでて飽きません、読み返してしまいます、おもしろいんです(笑)
歴史小説の初心者さんにはおすすめの1冊です。
「村上海賊の娘」 上・下
和田竜の歴史小説で時代は戦国時代。
歴史小説のおすすめを紹介している他の多くのサイト様でも常に上位に位置する人気歴史小説と言っても良いのではないでしょうか。
殿様や武将が主人公ではありませんで、
戦国時代に名の知れた「海賊」武将、能島村上水軍の長、村上武吉の娘が主人公です。
歴史小説ではあまり扱われてこなかった(ような気がしていますが)織田信長と浄土真宗本願寺勢力との争い「石山合戦」を背景にした、
毛利水軍である村上水軍と織田信長に加担した泉州海賊である眞鍋家の海戦をクライマックスにしています。
高い評価のとおり、まぢでおもしろいです。
小説ですから文字で表現されていますが、読みながら情景、光景が浮かんできます。
まるで映画を観ているような感覚になります。
ごく最近書かれた歴史小説な中では逸品だと思います。
作者の和田竜は、あの「のぼうの城」の作者でもあります、映画にもなりましたよね。
だったら、この「村上海賊の娘」は映画になるべきだと思います。
歴史小説の初心者さんに限りません、おもしろいと感じる小説です。
ちょっとネタバレですみません、
主人公の景(きょう)と眞鍋七五三兵衛(まなべしめのひょうえ)の決戦は手に汗を握ります!!
「峠」 上・中・下
またもや司馬遼太郎、やはり歴史小説は司馬遼を避けては通れないのかも、時代は幕末。
主人公はこの小説で有名になっと言える、河井継之助。
江戸時代後期、明治維新の時代の越後長岡藩(新潟県)の家老です。
継之助は、はたして英雄なのか、藩を滅ぼした賊なのか!
現在でも評価は分かれているんでしょうか。
地元である長岡市での評価は分かれているようです(恨んだ人々が継之助の墓を・・・)。
とても興奮させられる、迫力のある歴史小説だと思います。
この峠をおすすめするのには、おもしろいのはもちろんなんですが、もう一つ理由がありまして、
2020年に映画となることが決まっているからです。
「峠 最後のサムライ」という映画です。
主人公の河井継之助を役所広司が、また、運命の相手である岩村精一郎を吉岡秀隆が演じます。
河井継之助の生きざま、死にざまがドラマティックなだけに、映画でどのように描かれるのか興味津々です。
映画をご覧になる前に、原作を読んでいただきたい。
歴史小説としては初心者さんにおすすめです。
「真田太平記」 全12巻
歴史小説の巨匠のひとり、池波正太郎の歴史小説、時代は戦国時代。
主人公は、あの真田親子である、真田昌幸、真田信之、真田信繁。
戦国時代の真田一家は、まーーーー劇的な、ドラマチックな一族です。
ご存知のことと思いますが、近年は「真田丸」として大河ドラマとなりましたし、
大河ドラマではありませんが、NHKのドラマ「真田太平記」と、
この小説をまんまドラマで取り上げられたりしています。
真田をドラマチックにしたのが、池波正太郎と言っても過言ではないと思います。
真田と言えば、幸村(信繁)が有名だと思いますが、
この真田太平記の主人公は、兄である信之です。
この小説の信之にシビれます。
昌幸、信之、信繁の親子の生きざまを見事に描いている逸品だと思います。
全12巻からなる長編歴史小説ですが、次から次に読みたくなりますよ。
・・・ただし、この小説では「草の者(忍者)」が出てきます。
真田の忍びの「お江」「壺谷又五郎」「向井佐助」、
山中忍び(徳川方の忍び)の「山中内匠」「猫田与助」、
この忍者たちの描写、やりとりもかなり多いので、
この部分がこの小説の好き嫌いを分ける部分かもしれません。
間違いなくおもしろいですし、
長編歴史小説ですけど、歴史ものの初心者さんでも、すいすい読めると思います。
できれば、この真田太平記を読んだあと、
ドラマの「真田太平記」をご覧になると、さらなる感動間違いなし!(笑)
池波ワールドにハマること間違いありません。
ちなみに、この真田太平記、細川忠孝氏により漫画になっています。
この漫画もおもしろいですよ。
まとめ
以上、歴史小説につきまして、歴史ものの初心者さんが、おもしろいと思われるであろうおすすめの5つを紹介してみました。
- 酔って候
- 島津義弘-関ヶ原・敵中突破の豪勇
- 村上海賊の娘
- 峠
- 真田太平記
ハマること間違いありません、自信をもっておすすめできます。
これらの歴史小説から読んでみて、
さらに詳しく知りたいとなった場合には、また、その人物を扱った小説を探してみると良いと思います。
この記事が読んでくださったみなさんの気になる情報のお役に立てればうれしく思います。
よかったら関連記事の以下もご参照ください。
→真田太平記の登場人物やドラマのキャストを再確認してみません?
→映画「峠:最後のサムライ」のキャストやあらすじなどまとめて紹介!
最後まで読んでいただきありがとうございます。